Mac OS10.15 Catalina 標準の zshの警告文を非表示にする(Bashの利用を続ける)

この記事はQiitaの記事をエクスポートしたものです。内容が古くなっている可能性があります。

前置き

Mac OS10.15 Catalina の 標準 shell は Bash ではなく、zsh になりました。

アップデートしたら zsh に強制的に変更されるということはないですが、以下のような文がターミナルを起動するたびに表示されます。

brew-install-bash-1.png zsh に変更を促す文が毎回出てきます。鬱陶しいです。

私の環境では、 .bashrc や .bash_profile を作り込んでいるので、 zsh に移行すると色々と不具合が出ました。 今回は、zsh への移行は延期することにしました。どうやら、警告文を消す方法が、Bash のインストールでできるようですのでそちらを試してみたいと思います。

※ 今回実行した方法では、Bash3系からBash5系にバージョンが上がるので、互換性がないかもしれないです。

Bash 最新版をインストール

Mac OS10.14 Mojave のデフォルトは、以下の通り。

最新バージョンが5系なので、古いです。

$ /bin/bash --version
GNU bash, version 3.2.57(1)-release (x86_64-apple-darwin19)
Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc.

今回は、brew を使用して最新版をインストールします。

$ brew install bash

$ /usr/local/bin/bash --version
GNU bash, バージョン 5.0.11(1)-release (x86_64-apple-darwin19.0.0)
Copyright (C) 2019 Free Software Foundation, Inc.
ライセンス GPLv3+: GNU GPL バージョン 3 またはそれ以降 <http://gnu.org/licenses/gpl.html>

This is free software; you are free to change and redistribute it.
There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.

インストールが完了したら、/etc/shells/usr/local/bin/bashを追加します。

# List of acceptable shells for chpass(1).
# Ftpd will not allow users to connect who are not using
# one of these shells.

/bin/bash
/bin/csh
/bin/dash
/bin/ksh
/bin/sh
/bin/tcsh
/bin/zsh
/usr/local/bin/bash  ← これを追加

使用する shell を指定

shell の変更は、chsh -s <使用するshellのパス>で指定できます。

$ chsh -s /usr/local/bin/bash

確認

インストール完了後、ターミナルを閉じます。 再度開くと zsh への変更を促す文も表示されることなく、Bash のバージョンも最新の5系に切り替わります。

brew-install-bash-2.png